古本ではありますが、「唐棧」という木綿の縞織物を紹介した致します。
全ページに実際の布見本が張られていますおり、美しい日本の手仕事を残した貴重な本です。
105ページにわたって豊富な写真資料が収録されています。

裂地にメモ書きの様に記されており、実際に資料として編集し使われたのではないでしょうか。

丁寧な説明と写真でわかり易く編集されています。

下記よりご購入が可能です。
http://shop.kraft-kg.com/index.php?main_page=product_info&cPath=40&products_id=235
本書籍は古本となっております。お箱に多少の汚れがあります。また、本体は経年による多少の黄ばみがありますがさほどの損失はありません。その旨ご理解の上ご購入下さい。
「唐棧」について日本大百科全書より説明
桟留縞(さんとめじま)のうち、オランダ人によって輸入されたものにつけられた名称で、唐桟留(どめ)ともいう。また、一般に桟留縞のうちで良質の桟留に対してつけられることがある。紺地に蘇芳(すおう)染めの赤糸か、浅黄(あさぎ)糸の入った縦縞の綿織物で、中世末以来、南方諸国から輸入され、日本の染織に大きな影響を与えたが、国産化されても輸入品との間には品質に大きな差異があり、唐桟が珍重された。埼玉県川越(かわごえ)地方では、1861年(文久1)に中島久平が横浜の米館から洋糸を購入し、中村徳兵治、山田紋右衛門と計って唐桟に模して木綿縞を織り、これが川越唐桟(川唐(かわとう))といって一般に知られたことがある。現存の房州唐桟は、斎藤豊吉によって伝統が受け継がれ、千葉県無形文化財に指定されているが、これは1868年(明治1)昭憲(しょうけん)皇太后の殖産所で伝習した技術を受け継いでいるものである。[角山幸洋]
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