沖縄の手漉き和紙を中心に文具やペーパーアイテム、そして沖縄のいいものをご紹介。

芭蕉紙の紅型帯

工房「蕉紙庵」の芭蕉紙を織り込んだ帯があるとの事で、先日糸満市にある宮城守男氏の工房「守紅(モリビン)」を訪ねました^^
突然のアポなし訪問にも関わらず、お忙しい中お仕事の手を休めてにこやかに対応して下さいました。(感謝!☆)

丁度、芭蕉糸の紅型帯を作成中で芭蕉紙をよこ糸に、絹をたて糸に使用した紙布(しふ)を見せて頂きました。
紙布とは和紙を細く裂いてよりをかけて糸に仕上げ絹糸や木綿糸などと織り込んだ布のことです。
紙で布を織る。不思議な気がしますが、和紙も元は布と同じ植物繊維。和紙から1本の細い糸となり
更に布へと織り成す。
多くの工程を経た紙布は洗たくにも耐えるうる軽くて丈夫な布となります。
紙布は古くから着物や帯、蚊帳などに使用されていたそうです。
今回「守紅」で使用した蕉紙庵の「芭蕉紙」は薄く強靭は和紙なのできっと帯地を織るのにもふさわしい糸といえるのでしょう。
芭蕉の茶色味をおびた繊維の色が絹糸の白さをほどよく抑え更に染料との発色も馴染みが良く、初めての
試みながら思った以上の仕上がりだとの事で喜びもひとしおの様でした。(v^ー゚)☆


紅型帯は昨年の東京銀座での「沖縄列島大工芸展」にて好評を博し、更なる注文で間に合わせに忙しいご様子。
作り上げた作品への愛着と創作する喜びがひしひしと感じられる工房「守紅」でのお二人でした。
現在手がけている帯が3月末頃に仕上がるとの事でまた、お邪魔させて頂くことに・・・^^
芭蕉紙の帯がどの様な風合いで仕上がるのか楽しみです(^-^)~♪

  左の写真は

  上が芭蕉紙をよこ糸に折り込んだところ

  下が縦糸の絹の部分。

  芭蕉紙を織り込むと少し赤みを帯びています。

帯が仕上がると、芭蕉の繊維の色味と白い絹の光沢とがgoodにコラボしましす。  v(*’-^*)ゞ^;*・’゚☆   
で、こちらが縦糸に絹、経糸に芭蕉紙を織り込んだ昨年の紅型の帯。

 ま~るいはまひるがおのお花ががいっぱいの
 「コンコロはまひるがお」 

 白いシークワーサーの花が愛らしい
 「ふくふく シークヮーサー」

  次回の作品もお楽しみにo(^-^)○・:*:・゚★,。・:*:・゚☆ 

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